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火は小さいうちに消す

2026.05.15公開
2026.05.13更新

今年のゴールデンウィークはいかがだったでしょうか? 私は毎年北海道に行くのですが、今年は家でのんびり過ごしました。とはいえ、天気予報がすべて晴れだったのを見ると、やっぱり行けばよかった……と思っております。

先日、ある仕事が一段落したので、神社にお礼参りに行ってきました。経営者は、神社やパワースポットが好きな方が多いように思います。オフィス内に神棚がある会社も多いですよね。私は日頃は無宗教ですし、若い頃は目に見えるもの以外はまったく気にしていませんでした。「すべては自分の行動次第」と、自分中心に考えていました。まあ、若い頃は根拠のない自信だけでも結構走れますしね(笑)。


 
試される経営者

ところが、会社の規模がだんだん大きくなり、自分の社内での影響力が相対的に小さくなってくるにつれ、考え方が変わりました。良くも悪くも、自分だけでは説明のつかないことが時々起こるからです。新しいお客様との出会い、優秀なスタッフとの縁……。

振り返ると、「これは自分の実力だ!」と言い切れないことが増えました。もちろん、最低限の努力はしているつもりですが、運に左右される事が多分にあるように感じています。だから時々、運を補充しに神社等に行きたくなるのだと思います。ドン・キホーテの安田氏のように、運を最大化することなど到底真似できませんが。

しかし、最近気づいたのですが、神社で手を合わせたからといって、良いことばかりが起きるわけではありませんね。むしろ、お礼参りに行った後ほど、試されるような出来事が起こります

大きな仕事が決まったと思ったら、別のところでミスが見つかる。売上が伸びて喜んでいたら、お客様からお叱りを受ける。そんな具合です。こちらとしては、できれば良いことがあった後、1か月くらいは気持ちよく過ごしたいのですが、次から次へといろいろなことが起こるのが経営というものなのでしょうか。経営者は常に試される運命にあるのかなと思うこの頃です。


 
ミスとAIの活用

例えば、仕事上のミスは一定数必ず起こります。「ミスがない」というのは、おそらく気づいていないだけ。お客様からのクレームも同様です。最近は、ここにAIという要素も加わりました。生成AIを使えば、確かに仕事は速く、楽になります。私自身、もうAIのない世界には戻れませんし、戻りたくもありません。この文章の最終校正もAIが担当しています。
ただ、使い始めはミスも手間も一時的に増えると思います。基本設計や確認作業が増えるからです。もちろん、ミスが起きたときに「AIがそう言ったので」は、今のところ通用しません。だからこそ、小さなミスやクレームを軽く見てはいけないなと思っています。


 
クレーム対応の肝

「このくらいなら大丈夫だろう」 「担当者に任せておけばいい」正直、そう思いたくなる気持ちが常に頭をもたげます。でも、小さな火を放っておくと、なぜか必ず大火になります。火は小さいうちに消すしかありません。

・すぐ連絡する
・謝るべきところは謝る
・原因を調べる
・必要なら自分が出ていく

私の経験上、業績が安定している会社ほど、クレーム対応が早く、幹部クラスがすぐに出てきます。先日も、「歯の治療で、詰め物が薄くて不安だ」と分院の院長先生に連絡したところ、本院の理事長先生自らが対応してくれました。こういうのは嬉しいですよね。逆に、業績が不安定な会社ほど、対応が遅いことが多いように思います。
結局、クレーム対応には会社の姿勢が出ます。中には、クレームをチャンスと捉えて積極的に出ていき、次の受注を取ってしまうような凄い方もおられますから、見習いたいものです。


 
試練の先の成長

話を戻します。神社やパワースポットに行って運をつかもうとすることは、世界中で見られる行為ですし、経営には確かに運が作用すると思います。ただ、神社で手を合わせた後に起きることは、願いが叶うことばかりではありません。むしろ、ミスやクレーム、隠れていた課題が表に出てくる・・・試されることがたくさん起きるのです。

それを受け止め、逃げずに向き合い、火が小さいうちに消す。それを乗り越えてこその経営者なのかもしれません。

と、頭では分かってはいるのですが、私はそんなに強靭な人間ではありません。できればミスは起きてほしくありません。クレームも少ない方がいいです。試練は、できれば豆粒くらいでお願いしたいです。だから結局、また神社に足を運びます。運をつかむためには相応の苦労が必要だと分かっていながら、できればあまり試さないでほしいと願っていますが、この先はどうなることやら・・・です。(笑)