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問題の捉え方を変えてみる

2025.03.17更新

近年、レストランなどで北海道産のワインを勧められることが増えました。聞くと、温暖化でピノノワールなどの品質の良い葡萄が取れるようになり、割安で美味しいワインが飲めるからとのことです。たった50年ほどの間にこれほどの気候変化があって大丈夫なのかな?と思わざるを得ません。本州以南では桜が咲かなくなるというのも、この分だとあり得る話なのかもしれませんね。

 
問題の捉え方を変えてみる

仕事でもプライベートでも、悩みは誰にでもあると思います。大問題にぶつかり、その事で頭がいっぱいで他の事が手につかないのは誰しも経験があることと思います。私も最近は多少慣れましたが、部下のミスでイライラしたり、頑張っていても成果が出ずに悩むのは日常茶飯事です。

しかし、そうした悩みの大半は取るに足らないものだと最近読んだ本「悩まない人の考え方」にありました。たしかに、心配事の90%は実現しないとよくいいますよね。仕事上の悩みをうまく対処している人は、失敗やミスを区分して、違うものに転換しているとの事です。
つまり、本当の失敗・ただ思い通りに行っていないだけに分けており、日頃の「失敗」の大半は後者なのだと。なので失敗をしたとしても、「どうすれば当初描いていた姿に軌道修正出来るか?」しか考えないとの事でした。決して楽観主義ではないのですが、なるほどこのように考える方がポジティブですし、少なくとも今よりはイライラしなくなるかなと思います。

ちなみに、経営的に成功した人が集まると、成功自慢ではなく、失敗自慢で盛り上がるのだそうです。そのくらい失敗が成功につながることを体感している証拠かもしれませんね。

 
経営は好き嫌い

私はアニメの初代ガンダムが好きで、特に敵役(悪役)のシャア大佐が好きです。主人公のアムロはどちらかと言えば嫌いです。他にも秀吉が好きで、家康は嫌い。新撰組が好きで、薩長は嫌い…こうしてみると、負けた側が好きなのかもしれませんね。

経営学者の楠木建博士は、「経営者は博愛主義の人こそ素晴らしいように思えるかもしれないが、孫さんにしろ、永守さんにしろ、優れた経営者ほど好き嫌いがものすごくはっきりしている。そして好きな人としか付き合わないし、好きなことしかやらない。」とかつて仰っていました。確かに好きな事でないと夢中にはなれませんし、夢中でやらなければ大した成果も出ないでしょう。
単純な私はそれを読んでからは、好き嫌いは割と表に出すようになりました。笑

 
好き嫌いと善悪は違う

しかし、好き嫌いと、善悪を判別するのは、似ているようでまた別の話です。私は好き嫌いが激しいのと同時に、物事を善悪に区分したがる悪い思考癖があります。これは日本人には非常に多いそうで、水戸黄門や半沢直樹などの勧善懲悪のドラマがもてはやされるのも、そういう日本人の性質に合っているからなのだとか。

ところが、経営において、正しいこと・悪いことを峻別しすぎるのはマイナス作用の方が大きいようです。例えば、「不正を許さない!」とばかりに、あまりに規律や監視を厳しくすると会社の中がギスギスしてしまいますし、仕事の効率も落ちます。また、悪いと思うものに対しては、これを排除することになりますが、厄介なことに善悪は時間の経過やその人の立場によって、容易に変わるのです。

先程のガンダムの例で行くと、ジオン軍は悪役として登場していたのですが、ジオン国は地球連邦から植民地的な支配を受けていて、これに反旗を翻したわけで、ジオンにはジオンなりの正義があるわけです。そしてジオン軍のパイロットたちから見れば、主人公アムロの操縦するガンダムは、出会えば必ず殺される、無慈悲な「白い悪魔」。要するに「悪」なのです。

物事を善悪で捉えすぎると、思考や付き合いの幅が狭くなり、結果として無用の敵を作り、チャンスロスにも繋がりかねません。好き嫌いは感情なのである程度どうしようもないとしても、善悪は入れ替わることがあるというのを頭に入れておけば、より幅広く物事を考え、いろいろな人と付き合えますし、そこで得られるものもたくさんあるのでは?と思う次第です。
なんだかうまく纏められず申し訳ないのですが、何かのお役に立てれば幸いです。

日産車が売れてないけど、ポルシェは?

2025.03.03更新

私の自宅マンション。6年前で平均売出し価格が約5000万円でした。
昨今、近隣のマンションは1.6〜2倍で売り出されているようですが、当時は「高っ!」と思いました。世帯の平均年収は800〜1000万円くらいでしょうか。

で、マンションの駐車場約200台を見渡すと、ポルシェ(カイエン、マカン、911など)がやたら多いのです。他はメルセデス、アウディ、そしてレクサス、BMW、トヨタの順。最近話題の日産車を探すと3台しかありませんでした。スカイライン、Xトレイル、フェアレディZ。しかも年式がえらく古いので、こだわりの車なのかなと。

ポルシェが多いのは、地元のメルセデスのディーラーが取り扱いを始めたのが影響しているのでしょう。それにしても日産車の人気のない事…。凋落と言っても良いかもしれませんね。32Zに憧れた世代としては悲しすぎますが…

しかし、そのポルシェもアウディも世界的に見ればあまり売れてなくて、対昨年はマイナス成長との事。事実、フォルクスワーゲン社は工場閉鎖を含めた大リストラを発表しています。
どんな企業も必ず調子が落ちる時が来ます。

そして大きな企業ほど過去の栄光のためか、簡単には変われないものです。日産がホンダの傘下に入るのを拒否したように。

その点、中小企業は社長の思い一つでいくらでも変化できます。変なプライドや過去は捨てて、変化し続ける事こそが大事なのだと思うこの頃です。

カルピスは原液でないとダメ

2025.02.17更新

中居氏から端を発したフジテレビの騒動で、連日大賑わいです。最近は法律よりもネット経由での社会的制裁の方がはるかに怖いですね。フジテレビの幹部はどうもそのことを軽く考えていたのでしょう。でなければ、炎上必至の会見などやるはずがないです。

問題が起こった時に、誰がどのように対処するかはとても難しい問題ですが、逃げるような対応は虎(ネット世論)に背を向けるようなもので、火に油を注いでいるように見えました。

 
リーダーシップも変革期

話は変わりますが、私は学生から急遽社長になりました。会社の経営などはわからない事だらけで、引き継いだ時はマネジメントやリーダーシップに関する本を読み漁りました。 
 
1番衝撃的だったのはドラッカー博士の著書でして、経営者は経営を行うプロフェッショナルであるという考え方です。現場での率先垂範しか頭になかったので、ハンマーで頭を打たれたような感覚でした。バブルが崩壊してからは特に、アメリカ型の経営理論がどんどん入ってきて、経営者はマーケティングやマネジメントが1番の仕事という考え方はかなり広まりました。

しかし、それも最近は少し変わってきているように思います。経営戦略に長けたプロ経営者がCEOに抜擢され、失敗するケースが目立ってきたからです。
昨今だと残念ながら資生堂の魚谷氏がそうでしょうか。マーケティングのプロであり、一時的には驚異的な躍進を遂げましたが、中国市場での失速が響いて退任することになりました。少し前だと、マクドナルドの原田泳幸氏も一時的に成功したものの、結局10年で引責退任しています。

実は、プロ経営者による経営が必ずしも上手くいかないことを予言していた本があります。The Leadership Management(2003年出版)です。 
ここでは失敗の典型として、ゼロックス社が描かれています。現場を知らないトップが大本営発表を繰り返して、現場が混乱し、収益が壊滅的に悪化し、株価が10分の1になったという事です。逆に、苦境に喘いでいた中で、現場重視のトップ(ブラウン氏)を配置したEd’sは、短期間で役員たちの意識を前向きに変え、スタッフと対話を繰り返し、結果として11四半期連続で10%以上の利益成長を達成しました。
 
「経営者はマネジメントに特化し、現場にあまり口出しすべきではない」という考え方は今でもありますが、特に会社が危機に陥っている時は現場に精通した経営者だけが役に立つのだと思います。かくいう私も、今年はいつにも増して、特に若手を厳しく指導する予定です。

 
管理単位をどうするか?

しかし、組織が拡大していくと、現場は自ずと遠ざかりますし、今の技術を持ってしても、スタッフには伝言ゲームのように間違った情報が伝わったりもします。
 
私の拙い経験からすると、組織が10名を超えると以心伝心みたいなものは相当難しいです。30名を超えると社長1人で管理するのはほぼ不可能で、現場をマネジメントする幹部が必要になってきます。
 
弊社には340名のスタッフがいますが、いわゆるマネージャークラスが35名ほどいます。その中で、私が密に話をするボードメンバーが15名ほど。この比率は大体どの企業にも共通しているように思います。船井総研では 1 つの組織は7~10名が最適と言われていましたが、私もそのぐらいが1番理想的ではないかと思う次第です。

 
カルピスは原液でないとダメ

弊社のクライアントで残念ながら若くして亡くなられた社長がおられます。とても情熱的で素晴らしい方でした。その社長は、「経営においてカルピスは水で割ってはいけない。原液でないとダメだ!」と繰り返し仰っていたそうです。

経営は 能力<情熱 とよく言います。 まずは中心にいる社長が誰よりも熱く、濃くないとダメですよね。そしてその想いをいかに冷まさずに、薄めることなく幹部はもちろん、スタッフ一人一人に伝えられるか?

これは企業の永遠の課題だと思います。

税務署はここまで見ている

2025.02.03更新

YouTubeなどで「なんでも経費にできる」みたいな動画が定期的にもてはやされますが、国税OBを除けば、そもそも数百件単位の税務調査の立会い経験のある税理士はごくわずかでしょう。

少ない経験、しかもコロナ時期の簡略的な税務調査経験を基にした情報もあるようで、私などから見ると「危なっかしいなぁ」と思うわけです。もちろん、彼らは視聴者に対して責任なんか取りません。

 
税務署は皆さんが思うほど甘くありません!
実働していない役員、例えば子供に給与を支払ったように見せかけ、実際は親が消費しているような場合。
税務署側はそのお金がいつどこで引き出されたか?資金移動をしたか?それこそ分単位で把握しています。
ATMで引き出している防犯カメラの画像を証拠として持ってきた例もあります。

 
先日、コンプラ違反による倒産が過去最多(320件)を記録し、そのうち92件が税金関連によるとの報道がありました。詳細は不明ですが、調査後の追徴課税はかなり厳しく行われます。

辞めてもらうべき人は誰?

2025.01.15更新

人手不足の時代に何考えてるんだ?
と思われるかもしれませんが、組織には絶対に辞めてもらわなければならない人が時折現れるものです。

A. 仕事はできないし、愛社精神もない。
B. 仕事はできないが、愛社精神はある。
C. 仕事はできるが、愛社精神がない。

1人辞めてもらうとしたら、皆さんはどの人を選択するでしょうか?

私ならCをお勧めします

Aも困りものですが、優秀でない分辞めるときの被害も少ないですから後回しです。
Cは地下の不発弾みたいなもので、爆発しない間は良いですが、一旦爆発すると、会社が吹っ飛ぶ位の影響を及ぼす場合があります。

よく、〇〇部長は若社長に反抗的で、規則を守らない困り者だが、あの人がいなくなると売上が大きく減るから辞めさせられない…みたいな相談を受けます。

ほとんどの場合、いなくなってもそれを穴埋めする人材が出てきて、減った売上は思ったより早く回復します。むしろ、社長が決断したことを他のスタッフが喜び、生産性が上がったこともありました。

人は大事です。
しかし、「要らない人はやっぱり要らない」です。

KPIは何にしますか?

2025.01.06更新

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年はやっとコロナパンデミックが収束したと思ったら、年明け早々から大地震や火事が起こり、極端な円安の継続、人手不足、激しい賃上げ、税制改悪、コロナ融資の返済など中小企業を取り巻く環境としては厳しいものがありました。
一方で仮想通貨は爆騰し、株価も堅調に推移。懸念された利上げは最低限と、金融投資をするには良い環境でした。
良い事も悪い事も、予期せぬことが起こるのは経営の「常」ではありますが、その時々で皆様のお役にたてますよう今年も尽力いたします!
 
KPI は何にしますか?
さて、年始や年度初めに目標を立てる方は多いと思います。
目標を立てるとき、売上◯◯億円 利益〇〇万円とする事が多いと思いますが、勿論これは経営者にとっては大事な指標です。何しろ、固定費を上回る限界利益(≒粗利)さえ稼いでいれば理論的に会社は永続するのですから。しかし、スタッフからすると売上や利益は往々にして「それって私に何か関係がある?」くらいの認識です。
 
つまり、売上や利益はあくまで企業活動の結果でして、大事なのはその目標値を達成するために「誰が何を行うか?」です。で、何かに取り組む際に必要になるのが行動指標であり、KPIということになります。 
 
KPI(Key Performance Indicator)、名前の示すとおりで、目標を達成するための道筋、道しるべみたいなものです。
仕事柄、色々な企業様を訪問しますが、目標数値をスタッフとシェアしているケースは半分くらいでしょうか。ほとんどは社長だけが認識されています。さらに、KPIを設定してスタッフとこれを共有し、一人一人に数値を落とし込み、これを追いかけている企業はその半分以下しかないように思います。
 
これでは目標は存在しないも同然ですし、経営者にのみ負担がかかって実に大変です。経験上、楽しいことも苦しいことも全員で分かち合う方が気が楽ですし、結果も出やすいです。 
例えば、ある歯科医院では年間の売上を達成するためにKPIを月間売上でなく、メインテナンスでの来院数に切り替えました。歯は薬品で再生することはほとんどありませんから、日頃からプロ(衛生士)による手入れがとても大事になります。なので、小さな虫歯や歯周病をできる限り予防することが医院の果たすべき役割であり、最大の目標と考えたわけです。そのためには、毎月の売上ではなく、メインテナンスで通ってくれる患者さんの数をKPIとして目標管理していくのが一番適していました。
 
結果的に、この医院では衛生士が大活躍して、メインテナンスで通う方が1年で2.5倍に増え、それにつれて売上も大幅に増加しました。これを原資に全員が昇給し、離職率がほぼ0になるという副効果までありました。


目標が達成されなくても…
弊社では12月に来期の数値目標をたて、年度末にそれを達成するための重点項目を書き出し、スタッフと共有しています。 
これに関して、各部署でKPIを設定し、幹部会議で進捗状況を確認しています。取り組み方が甘いと、私から容赦なく雷が落ちますから幹部は毎月大変だろうなと思います 笑 
ちなみに、昨年は皆様のDX化の支援など14の重点項目を打ち出しましたが、そのうち実際に取り組んだのが13項目。しかし、概ね達成したな・・と思うのは4項目のみでした。そうそう上手くいかないものです 苦笑 
 
しかし、目標を立て、KPIを設定し、全社で取り組む事によって会社は良くも悪くも変化をします。その変化を受容して、しつこく改善を行っていく事が大事かなと思う次第です。
 
また、ある会社は目標を設定する過程で、スタッフの採用が必要不可欠になったのですが、採用募集していく中でスタッフのキャリアプランが脆弱であることに気づきました。そこで、スタッフがより成長できるように新しい施設を作り、そこではスタッフが自己の裁量で売上を作り、自己の所得に反映できるようにしました。まだまだ結果はこれからですが、すでに採用面で良い結果が出ているそうです。目標を立てなくても企業の継続は可能かもしれませんが、立てた方が張り合いが出ますし、達成するために行う努力は必ず将来の糧になると思います。 
 
最後に皆様のご健康と益々の発展を祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。
 

変化は少しずつ起こる

2024.12.16更新

早くも12月。この間まで半袖だったのに、急に冬が来たようです。
今年も京都の紅葉を見に行きましたが、暖かい日が続いたため、ほとんど真っ青でした…苦笑。来年は真っ赤な紅葉が見られますように!

 
人件費は上がり続ける

15年ほど前、「低い人件費によって利益を出すビジネスモデルは急速に変えることを余儀なくされる」と、弊社の月刊情報誌に書きました。理由は、団塊の世代が間もなく引退するからでした。

で、リーマンショックなどで一時的に雇用は悪化したものの、その後はアベノミクスもあって回復。一気に人手不足となり今に至ります。
この間、最低賃金が約45%アップしました。年利に直すと2.5%。つまり、政府によって年平均2.5%程度の昇給を余儀なくされているわけです。昨年から今年にかけては平均5.3%昇給したとの報告もありますが、今後この傾向はますます加速すると思われます。税理士などは典型なのですが、人が主体の事業は次の10年で最低でも10%ほど人件費が上がる事を覚悟しなければならないと思います。理由は、労働人口が平均で10%以上減る予測に対し、代替手段が今の所乏しいからです。

特に、若くて優秀な人材はどの業界でも奪い合いです。大卒初任給で年収400万円超は当たり前になってきました。
入社してもらうために、自社の魅力をいかに磨くか?顧客満足と働きやすさのバランスをいかにして取るか?中小企業の経営者としては頭の痛い所です。
最近は人材獲得のためにあらゆる企業が知恵を絞っています。

  ・営業時間の短縮や休日の増加
  ・時短勤務制度など勤務体系の多様化
  ・大型2種免許獲得の全額支援  
  ・美容室代の全額支給 等々

そして、これらの取り組みは外部に発信しないと意味がありません。これまで以上に福利厚生の充実と発信力が求められていると強く感じるこの頃です。かくいう弊社も懸命にInstagramなどに取り組んでおります。

 
若者はいつの時代も違う

福利厚生というと、どうしても「子供を甘やかすようで嫌だ」という考え方もあると思います。就職氷河期をモロに経験した私も「甘やかされて良い事など一つもない!」と内心思います。

しかし、若者と年長者の考える事は違って当たり前。紀元前1680年頃のヒッタイト王国の書簡に「最近の若者は・・・」といった若者の現状を嘆く言葉が記述されていたとか。かのソクラテスも同様の事を言ったそうです。
若い人に自分の価値観を押し付けても難しいと思います。私も母親の言うことは今だに理解できません。笑

一方で、いわゆるさとり世代やZ世代と話していると、かつて新人類と言われた団塊Jr.よりも「競争」と「失敗」を極端に回避する傾向があるように感じています。これは野村総合研究所の報告書にもありました。
なので、弊社の場合、他人と競わせるのではなく、自分の目標(売上、スキルなど)を自分で設定して、それを達成するように会社の制度を変更しました。また、ミスは仕方ないが、それを報告しないと厳罰だとも常々伝えており、ミスそのものに対するペナルティはほとんど廃止しました。
それでも馴染めない人は早々に辞めていきますが、全体的な離職率は8% ですから、それなりに受け入れられているのだろうと思います。

 
変化は少しずつ起こる

20年前を振り返ると驚くほど経営環境が変わったと思うのですが、1ヵ月前を考えるとほとんど変わっていないと思います。
大事なのはほんの少しでいいので毎日、毎月、そして毎年変化していくことではないでしょうか。ゴルフでは1つの成功にこだわり過ぎるとスコアを崩すと言います。それと同じで、過去にあまり囚われすぎず、「今」を柔軟に取り入れていくのが何よりも大事ではないかと思う次第です。

実はあぶない!スタッフの外注化

2024.12.02更新

103万円問題が話題ですが、私の感覚では、106万円、130万円の「社会保険料の壁」のほうがよほど大きな問題であると思っています。個人的には、時代にそぐわなくなった3号被保険者をどうにかしないと壁の問題は解決しないと思っていますが、反対派も多いようなのでどうなることやら・・・
また、厚労省案の企業に負担させるなどはありえない話だと思います。

さて、統計によるとこの30ヶ月、会社倒産が対前年で増加し続けているそうです。
不況になると必ず「社会保険削減スキーム」や「消費税削減スキーム」が流行します。ちなみに、これは全てが違法というわけではないです。
しかし、税理士からみてあぶなっかしいと思うのは、本来の従業員を外注化するというものです。

税務の世界では、雇用の定義はとても曖昧でして、その人が従業員か外注スタッフかの判断は、誰の指揮命令下にあるか?代替性はあるか?道具は支給しているか?など、総合勘案で決定されます。

逆に言えば、「◯◯の条件をクリアしているから絶対に外注として認められる」と、言い切れる場面は意外と少なく、税務調査でもよく揉めます。

もし外注を全否認された場合は、源泉税、消費税、法人税、さらに加算税、場合によっては重加算税など驚くような負担を急に強いられます

「社会保険料や消費税を減らせる」という謳い文句で、怪しげでキラキラしたスキームに引っかからないよう、くれぐれもご注意ください。

人生の基本・17か条

2024.11.15更新

周回遅れで地面師たちを見ました。頭の中で、「もうええでしょう!」とセリフがヘビーローテーションです。
実話を元にしたドラマですが、現実はもっと単純で荒っぽい手口だったそうですね…。土地取引に限らず、金融投資や新規事業など、美味そうな話ほど罠があるものです。

大きなお金を動かす際はくれぐれも慎重に。私も過去にクレーンゲームに投資して失敗した事がありますが、「まぁ、ええやろう」では本当にダメですね。

 
毎朝の掃除

私は腰痛持ちでして、近くの医療モールにある整形外科によく通っています。朝一で行くと先生が1時間前には来ていて、一人で掃除している姿を見かけます。医院の中だけでなく外回りまで掃除しておられます。その後、コロナ感染対策用のテラスの椅子を外に並べ、日除けのテントを張って清掃作業終了。

スタッフにお願いしてもよいのでは?と思うのですが、「患者さんが来る前に、掃除は自分でやるべき事だと思うから」との事でした。ちなみに、その医療モールで毎朝掃除をしているのは、その先生だけです。
この姿を見るだけで、とても安心感が湧きます。

最近では大谷選手のゴミ拾いが有名ですが、イエローハット創業者の鍵山氏が 53 年間トイレ掃除をしていたのもとても有名な話です。
素手でトイレを掃除をすることで、

・お客様が人として信頼してくれる
・色々なことに気付く人になれる
・きれいになったトイレを見て、毎朝、小さな感動を得ることができる

色々な効用があったそうです。

「たかが掃除、されど掃除」、「魂は細部に宿る」… 経営者として、色々考えさせられます。
商売で運を引き寄せるには整理整頓が欠かせないとよくいわれます。なるほど、業績の良い会社は総じてオフィスや作業場がキレイで機能的ですね。

 
診療は空手に似ている

先日、医療法人厚良会理事長 種市良厚先生が他界されました。いわゆるスーパーカリスマな歯科医師で、空手の有段者でもあられたのですが、

「菅君、歯科の診療は空手と同じだよ。何度も何度も事前に繰り返し練習することで、本番で患者さんにより良い治療を届けることができるんだ」

と仰ってました。

種市先生には、業界のことはもちろんですが、経営面でもとても多くの事を教えていただきました。
例えば、診療に集中するために、経営の大半は親友の上野さんが代表の法人に委託しておられました。こうした経営と診療(現場)の分業体制は今でこそ当たり前なのですが、その先駆者だったと記憶しています。

平成20年に弊社が主催した経営セミナーで、「人生の基本・17か条」というのを配られたのですが、全ての経営者に共通することですし、今見ても全く色褪せないのでいくつかご紹介します。

1. 人間の美徳は自己犠牲であり、人間の本性は私利私欲である

4. 現在は過去の努力の結果、将来はこれからの努力の結果である

7. プロは結果だ (診療技術、経営面も含めて)

10. 今の環境に感謝し、その恵まれた環境を次の誰かに渡すのが恩返しである(人材育成に関して)

12. 日頃出入りしている業者、周りの人を大切に

14. 人生は嘘をつかないのが一番楽な生き方。嘘を取り繕うのは労力が必要

17. 人間の価値は死ぬまでどれだけ人の役に立ったかで決まる
   報酬は関係ないが、何故かだいたいは追いかけてくる

これからもお教えいただいたことを忘れず、皆様、そしてスタッフのために頑張っていこうと思います。
種市先生、本当にありがとうございました。

お前は絶対に教師にはなれない!

2024.11.01更新

ある時期まで、私は教師を目指してまして、一応教育実習以外は単位をとりました。

しかし、中学校時代の恩師から、
「菅、お前は教師には全く向いていない。教師という仕事は手からこぼれ落ちる水を出来る限りすくう仕事だ。お前みたいに、嫌いな奴、できない奴を片っ端から切り捨てるような性格では教師は務まらない」
と言われました…。正直むかつきましたが、当時の私は確かにそういうところがありました。(苦笑)

しかし、経営者も教師ほどではなくても我慢強くなくてはいけないと思うこの頃です。

スタッフを見ていると、0点の人なんて1人もいません。必ずどこか良いところがあります。配置転換や部署を変えたりしたら大活躍したなんて例はいくらでもあります。

若い頃は自分も尖っているため、人のできないところに目が行きがちですが、何が得意なのか?どこに適性があるのか?可能性を探ってあげることも経営者としてとても大事な事と思います。特にこの人材難の時代においては。

採用時には言いにくいことも伝えておく

2024.10.15更新

8月の末に大学時代の友人と北海道に行きました。
ちょうど迷走台風が来ており、飛行機の予約を6回取り直しました。台風の来る時間によっては東京に泊まらなくてはならない可能性もあったので、新幹線と東京のホテルも念のため予約しました。すると、その友人が「拓ちゃん、旅行代理店並みの手配力やわ!」との事。結果、欠航ギリギリの便で無事に行く事ができました。

税理士という職業は、対策を練る時に税務署に否認されるリスクを考えて、保険的な対策を何重にもかける事がよくあるので、思考がリスクありきになっているのかもしれませんね。

 
社員旅行の是非

先日、X(旧Twitter)で、ある会社の社員旅行が話題になってました。その会社は、スタッフが200名ほどいるのですが、「社員旅行に来ないような人は辞めてもらう。そもそもそんな人は採用しない」と社長がキッパリ発言したので、大炎上していました。
コメントを眺めていると、批判的なものは、

・令和の時代に昭和的で驚いた!
・コロナにかかったら責任とれるのか?
・俺ならこんな会社入らんわ!

肯定的なものは、

・今のコミュニケーションが希薄な時代にやるからこそ、価値がある。
・社員旅行に行くのが就職の前提条件なら行くのも仕事では?

といった具合でした。
皆さんはどう思われるでしょうか?
私はこの社長さんの考え方には基本的に賛成です。人手不足で採用対策を講じている会社が大幅に増え、弊社もその1つだと先月書きました。

しかしどんなに福利厚生を手厚くしても、企業文化に馴染まない人はどのみち辞めていきます。辞めるだけなら良いのですが、周りを引きずり込んだり、外に出ても毒を吐きまくる災厄のような人もまれにいます。
当該会社は不動産業だったのですが、「社員旅行にも付き合えない程度のコミュ力では当社には居場所がない」という事なのでしょうね。

ちなみにですが、ある医院が先日海外旅行に行きました。スタッフほぼ全員が参加し、ものすごく楽しかった!との事でした。帰って来てから、明らかにスタッフの働き方が違うそうです(笑)。

 
要らない人は結局要らない

500人以上スタッフがいるような会社なら、多様性も大事になってきます。このクラスになると組織がマンネリ化することが会社の命取りになるからです。

しかし、大半の中小企業にとって、1番大事なのは組織全体が同じ方向を向いていることです。社長が「新規先の営業開拓を強化したい」と言っているのに、営業に尻込みする社員が複数いたら、その分確実に利益が損なわれます。そんな状態で会社の業績が伸びるはずなどありません。

企業で一番害悪なのは、無能な人ではなく、優秀だが組織に反抗的な人だとよく言われます。経験則ですが、不幸にしてそのような人がいたら、どんなに個人の成績が良くてもやめてもらった方が長期的には良くなることが圧倒的に多いです。

 
採用時には言いにくいことも伝えておく

弊社の離職率は、私が入った当時は30%ぐらいありました。毎月のように歓送迎会が行われており、その費用も馬鹿にならない額でした。
今は8%なので、随分下がりました。働き方などいろいろ工夫もしていますが、コンサルから指摘され、面接時に我慢して欲しい事を伝えるようにしています。
例えば、毎日勉強会があって、毎月テストがあり、それによって評価される事を伝えています。残業も減らす努力はしていますが0では無いですし、確定申告の繁忙期は遅くまで残ることもあります。
それでもなお弊社に魅力を感じ、納得して入社してくれればと思います。

逆に、労使間でよくトラブルになるのは、「最初に聞いていた話と違う!」というものです。ですので、お互いにとって不幸な結果にならないよう、採用時には会社の良い所はもちろんですが、改善点や取り組んでいることもお伝えするようにしては、と思う次第です。

「地面師たち」に見るチームワーク

2024.10.01更新

「地面師たち」がNetflixで大人気となっています。
流行に疎い私も見てみました。

なるほど、食事中に見てはいけませんね…。
裏切りを許さないのは、現代の新撰組みたいな感じでしょうか。

しかし、やってる事は人としてあるまじき事ですが、ドラマの中の彼らのチームワークはなかなかのものです。

豊川悦司 社長
北村一輝 マーケティング部長
綾野剛 業務部長
ピエール瀧 法務部長 兼 広報
小池栄子 人事部長
染谷将太 開発部長

ってとこですかね。組織としてはとても理にかなってます。

組織を作る上で最もよくないのは、兼務が多いことでしょう。できるだけタスクは単純化し、エネルギーを分散させないことが、その人の能力を発揮することにつながります。

中小企業では、人的なリソースが少ないために役職を兼務させることが多いかと思いますが、できるだけ得意な分野に集中させてあげることで業績が上がることが多々あります。

そんな経営者目線でもう一度見てみると、また違った印象を受けるかもしれませんよ。

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