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成功する要因とは?

2024.01.15更新

新年おめでとうございます。旧年は大変お世話になり、心から感謝申し上げます。
昨年末、今年の一文字は「虎」でなく、「税」でした。振り返れば増税への批判殺到、慌てて減税、そして脱税発覚と、何かと税金が話題になった年でした。弊社は例年と変わらず、今年も適正な申告と最少の納税を最大のサービスとして皆様にご提供したいと思っております。

20数年この仕事をして、様々な会社様を見てきました。その中で私なりに成功する要素について話してみたいと思います。

 
慎重派よりチャレンジャー
年末にチャレンジングという言葉が金融界隈で話題となりましたが、事業の盛衰速度が極めて速い昨今は、武田信玄のような山のように動かない人よりも、上杉謙信のように思い立ったら即行動という人の方が成功する確率が高いように思います。
私が懇意にしているA社長は、複数の金融関係の企業を立ち上げた上に、飲食業まで手がけておられ、本当に多才・多彩な方です。その社長曰く、「何か新しい事を見つけるとワクワクして居ても立ってもいられなくなる」との事でした。そして、不思議なことにある事業が後退期に入ると、後で始めていた事業がそれを補うのです。
社長の時流を読む才能や研究熱心さ、そして社員を大事に思う心が運も引き寄せているのかもしれませんね。年齢が50歳を過ぎると、失敗したくない一心でどうしても守りに入りたくなりますが、社長の即断即決で攻める姿勢を見習いたいと思います。

 
無借金より大借金
この仕事をしていてつくづく思うのですが、「借金も財産のうち」というのはおおよそその通りです。そもそも借り入れするには企業体力と信用が必要です。例えば、借り入れ100億円となると、最低でも安定して10億円位は利益が出ている必要があります。
一方で借り入れをして会社のBSを大きく見せ、大きく商売するのはリスクがあり、とても勇気が要ります。しかし、リスクのないところにリターンはありません。かつてアサヒビールは借り入れで積極的に投資を行い、シェアで6倍以上差があったキリンビールに追いつきました。弱者が強者に勝つにはどうしても借り入れという手段(ハッタリ?)が必要だと思います。もちろん、返済不要の資本調達でも構いません。

 
キレキレより好感度
業種にもよると思いますが、高学歴の方が事業で成功する確率は低くはありません。東京大学を出たベンチャーの社長と話していると、「これは搭載しているエンジンが違うな」と感じることが多々ありました。しかし、キレがありすぎる人は、往々にして人的なトラブルを起こす傾向があります。そのベンチャー企業の社長は上場しながらスタッフとのトラブルで解任され、会社の業績もパッとしないままです。
知恵者で有名だった黒田官兵衛を、司馬遼太郎は「知恵が腫物のように剥き出しになっていることが災いして秀吉から嫌われ、大大名になれなかった」と評していましたが、優れた経営者ほど知識をひけらかさないように思います。
奥ゆかしさが、ある種の魅力になり人を惹きつけている…そのように感じます。日露戦争で陸軍大将を務めた大山巌は、若い頃は秀才で鳴らしたそうですが、歳をとるにつれ、その才能を隠し、緊迫した場面でもジョークで周りを和ませていたそうです。何かの参考になれば幸いです。

 
長期より短期勝負
これは以前にも書きましたが、京セラが長期の計画を立てない事は有名ですよね。私の場合は、「凡人に3年後なんてどうせわからない」ので、今年やるべき事を書き出し、年末に進捗度合いをスタッフとチェックしています。すると意外と達成している事に気付きます。
大学受験と同様ですが、毎年の頑張りこそが長期的な成果につながると思っており、5年計画などにすると、怠け者の私は「まだ5年あるから来年やればいいか…」とすぐに油断してしまいます。なので、単年度を重視するのは今年も同様です。
コンサルタントなどが好む中期、長期計画は社長の頭の中にあれば充分で、また、仮に作ってもそれに縛られる必要も全くないです。

 
さて、年頭から好き勝手に書かせていただきましたが、今年もスタッフとともに皆様のため知恵を絞りたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。