2019.12.29更新
クライアントの皆様には、大変お世話になりまして、
厚く御礼申し上げます。
今年は保険税制の大改正から始まり、時代は令和となり、佐賀中央オフィスを開設するなど、記憶に残る年になりました。
来年、私自身は、4月で会社を引き継いでから20年目に突入します。28歳で継いでから、30年間なんとか頑張ろうと思っていましたが、もうすぐ2/3が終わることになります。
経営者として中堅どころの年数になって来ましたから、今後は若手の経営者に自分なりに身につけたスキルやノウハウなどをお教えできればと思っています。
ところで、最近ゴルフを始めたのですが、これが全く上手くなりません。
が、ゴルフは経営によく似ていますね。
・開眼してもすぐに閉眼する
・メンタルひとつで結果が大きく変わる
・1つのナイスショットより、10のベターなショットが大事
・スコアメイクは一発のドライバーより、こまかなパターとアプローチ
・スイングは理論も練習も同じくらい必要
・練習してもコースで実践しなければダメ
さらに大事なのは、誰に習うか?でしょうか。
師がいない状況では上手く成長できない点もそっくりですね。
来年は仕事はもちろん、ゴルフもそこそこ頑張りたいとおもいます 笑
今年も本当にありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
2019.12.15更新
東洋経済の記事に、新興のIT企業に就職して、失敗した…
というのがありました。
有名私立を出て、カリスマな若手経営者がいるベンチャーに入ったはよいものの、
・理念経営の旗印のもと、朝から晩まではたらく
・有給休暇が取れない
・退職金制度もない
など、大手に就職した友人たちと比べて自分は不遇だというものでした。
まぁ、社労士の人が書いた記事なのでどこまで鵜呑みにするかという問題もありますが、この記事は大事な視点が抜けています。
それは、ベンチャーには大金を手にできるかもしれないとい
夢(≒ギャンブル性)があることです。
朝9時から17時、有給休暇100%、こんな会社で新規ビジネスを立ち上げ、上場するのはかなり困難でしょう。というか、そんな会社は見たことないです。
また、そのベンチャー企業もいつしか経営が安泰して来れば、まともな経営者なら福利厚生を手厚くしていきます。
ですから、現時点での自分の待遇を比較するのがナンセンスというものです。おそらく、記事に出てくる友人は、大金を手に入れるチャンスは無いわけですから。
夢を取るか、安定をとるかは、その人の価値観によります。良い悪いではないと思う次第です。
2019.11.07更新
近隣のお客様や関係者の皆様をお招きしてのパーティーには約200名のご参加をいただき、本当にありがとうございました。
また、基調講演を頂いた吉越浩一郎さんからも応援のエールをいただきました。
心機一転頑張っていこうと思います。
会社の拡大には色々な方法がありますが、私は基本的にドミナントでして、
・ご縁があるところ
・地の利を知っているところ
にしか出店する気はありません。
東京や大阪もご縁があれば出店するかもしれませんが、
当面は生まれ育った九州で、地元の企業の発展のために頑張りたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
2019.09.22更新
離職率は低いほど良いように思われがちですが、停滞している企業の離職率は意外と低かったりします。
成長している企業は、経営者がやる気に満ちており、新しい仕事をドンドン持ってきます。つまり、自然とやるべき事が増えます。当然仕事はキツく、離職率が上がります。
一方で、停滞企業の仕事はルーティンが多いですから、スタッフは楽を覚え、離職率が下がったりします。
私は、離職率が10%以下ならそれほど躍起になって対策する必要はないと思っています。
水は流れないと腐ります。あれと同じです。むしろ、離職率が0の状態は、企業が停滞している、あるいは停滞し始めているのかもしれません。
2019.09.12更新
2:6:2 の法則は皆さん聞いたことがあると思います。
・利益の8割は上位2割が作っている
・組織は上位2割がその他8割を引っ張っている
・下の2割をクビにしても、残ったメンバーで新に2:6:2が形成される
使い方は色々です。
先日、会計事務所のトップ600名に向けて講演を行いました。
もう1人の講師だった大阪の鈴木先生(税理士)がこう言われました。
「アリは2:6:2の組織で、トップが必死で働くので、その下の8割が引っ張られてます。しかし、組織で本当に問題なのは、先頭を形成している2割の仲の良さなのです。先頭の仲が悪いと、その下の6割が混乱し、下の2割が活躍し出すのです」
これは私も実感するところでして、経営者には必ず理解者が必要です。もし、理解者がいなければ、売上を作るための会食もゴルフも、「ただの遊び」だと認定され、やがて組織は崩れ去ります。
2019.09.03更新
どうすれば事業で成功するか?
新しい取り組みを決定したら、とりあえず徹底してやってみる。その上で改善点を探る。それでもダメなら撤退する。
1番良くないのは、徹底するまえに辞めてしまう事。
そして、適当に諦める事が社風になってしまう事だと思います。
2019.08.18更新
ある会社の売上を10年並べて見たところ、
5年ほど前から急に業績が伸びなくなっていました。
???と思って担当に聞いてみると、
・営業に長けた部長が退職
・それに続いて重要な営業スタッフが退職した
との事。
そして、そのきっかけは事業承継だったとの事でした。
なるほど事業承継というのは様々なリスクが付き物です。
私も父親から承継した途端、辞めた幹部もいましたし、その後も敵対的に辞めた人もいます。一時的に売上や利益が下がり嫌な思いもしました。ただ、幸いだったのはその人達が私や組織にとって不要だったという事でしょう。
ある外資系生保の方から言われました。
「菅 さん、不要な人が辞めるのはあなたが正しい証拠。でも必要な人が辞めるのは菅さんが間違っている証拠ですよ」
これが長年、私のバロメーターです。
そして、この言葉をそのままその若い経営者に贈った次第です。
2019.07.27更新
たまには税理士らしくいきましょう 笑
いわゆるバレンタインショックで節税保険の類は殆どが無くなりました。特段節税でない長期平準保険まで無くなりました。あとは医療保険の短期払いが9月末まで。いわゆる名義移転スキームは残るという話ですが、これはあくまでグレーゾーンな対策です。
保険が使えないとなると、一度に経費を作ろうとすれば、設備投資系のスキームを使うことになります。
・船舶や飛行機のリース
・コインランドリー
・足場リース
などです。しかし、運営リスク、為替リスクなど、いずれも太陽光発電ほどの安定性はない印象で、経営判断が難しいところです。
長期的に節税しようとすれば、やはり複数法人を待つのが得策です。
相続対策も兼ねて、ホールディングスを作ると、軽減税率部分(15%)を2倍使えますし、株価の上昇も38%抑えられます。
私は不動産管理か総務系の仕事を受け持つ持株会社をよく提案しています。これはうまくやれば事業承継税制にも適応可能なので、利益が安定して出ている企業は、是非一度検討されると良いとおもいます。
2019.07.14更新
かの安岡正篤先生曰く、
縁尋機妙(えんじんきみょう)
良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展してゆく様は誠にたえなるものがある
多逢聖因(たほうしょういん)
よき人に交わっていると良い結果に恵まれる
人間はできるだけいい機会、いい場所、いい人、いい書物に
会うことを心がけるべきだ
↓
類は類を呼ぶと言いますが、これは本当です。
弊社のスタッフなども、その付き合っている人を見ると、似たような気質の人が集まっているのがよくわかります。しかし、友達関係ならともかく、経営者はそれではダメです。
成長したければより高みにある方と付き合うようにするのが1番の早道だと思います。
経営者向けの勉強会や集まりなども、心地よい場ではなく、毎回緊張の連続…というようなものを選べば、1年後にはだいぶ違ってくると思います。
2019.07.06更新
経営は不思議なもので、「安定しているな」と思うと、必ず近いうちに問題が起こります
経営は、問題が起こるのが常態で、安定しているのは異常なのだと思えば良いのかもしれません
財務的には、安定している時に
・融資を受け、返済実績を作っておく
・貯蓄用の保険や倒産防止共済等に加入し、万が一に備える
とよいと思います。
保険に関しては、現在貯蓄型の経営者向け保険の大半が売り止め常態です。先日、新しい通達が出ましてので、新商品が出てきたら再検討すればよいと思います。
2019.06.27更新
事業承継は企業にとってチャンスであり、リスクでもあります。
経験上、リスクになる要因はたった一つでして、経営者に向かない人に無理やり社長を引き継がせる事です。
100年以上続いてる企業は、かなりの確率で婿養子を迎えているそうです。これは、二代、三代続けて優秀な経営者が出現する確率がいかに低いかを物語っています。
司馬遼太郎の新史太閤記に、最後は秀吉に殺害された甥の秀次の話が出てきます。彼はとても関白などになる器ではなかったそうですが、子供がいないため無理やり後継者の座につかされます。その後、大失態をやらかしますが、周りの優秀な補佐官がフォローしてなんとか仕事(合戦)を遂行していました。しかし、結局、最後は時勢を読めず、謀反の疑いをかけられて殺されました。
実力以上の地位に就き、それに向かって努力するのは素晴らしいことですが、あまりにもかけ離れた地位に置かれると、最後は潰れてしまいます。
ですから、後継者は最初から役職者にせず、下働きから始めさせ、もし経営者の資質があるなら抜擢すれば良いと思います。
資質がない場合は、株主として財産だけを承継させるか、M&Aするという手もあります。
2019.06.20更新
先日、歯科医師向けのセミナーで講師をし、同時に、その地域の代表的な歯科医院について学びました。
弊社では300医院ほど関与しており、私もそれなりに業界の事を知っているつもりなのですが、経営的に元気な医院に出会い、「目からウロコ」状態でした。
開業10年で売上9億円という先生もおられましたが、これは一般業に換算すれば年商30億円クラスの企業を作っていることになるでしょう。
そうした先生は、総じてお仲間も経営に関する感度が高いです。
そして、仲間内で無言のうちに競っているのがよくわかります。
ひるがえって、私は11歳の時に公立小学校から国立附属小へ編入しました。
その時痛烈に感じたのは、「ここでは、成績が良い人が偉いんだ」という事です。
周囲は懸命に勉強します。公立では勉強すればイジメの対象でしたから、えらい違いです。
私も周囲に引きづられて勉強し、なんとか落ちこぼれずに済みました。
大事なのは、
自分をどういう環境に置くか?
どういう仲間とつきあうか?
目線をどこに置くか?
だと改めて思った次第です。
PROFILE
Takuma Suga
代表社員税理士
菅 拓摩
はじめまして 福岡から長崎までわりと広域に活動している税理士です。 社員300名いますが、経営者としても、税理士としても修行中です。