2023.05.01更新
一昔前、持たざる経営がとても注目されました。その対象は建物や機械などの資産でした。
弊社のクライアントで事業再生した印刷会社は、印刷機械を他社に売却して印刷そのものは外注へ。建物や土地も売却し、企画提案に専念しました。まさに持たざる経営を実践して今に至っています。
逆に、持たなかったばかりに経営破綻した会社もあります。介護事業で、施設の大半が賃借だったので、急な減額改正時に家賃を下げてもらえず、赤字が拡大し再生フェーズに追い込まれたという事がありました。これは建物を自社で持っていれば今も存続していたでしょう。
持つ経営、持たざる経営、どちらが是なのかは業態や周囲の環境によります。この辺りは経営者として本当に考えどころですが、銀行借入の元金返済が容易にストップできる現況を考えると、
・企業の存続に関わるものは出来るだけ自社所有
・なくても何とかなるものはレンタル
が基本かなと思っています。
PROFILE
Takuma Suga
代表社員税理士
菅 拓摩
はじめまして 福岡から長崎までわりと広域に活動している税理士です。 社員300名いますが、経営者としても、税理士としても修行中です。