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「褒めて伸ばす」は本当によいのか?

2023.01.16更新

私は朝ドラが好きでして、今回の「舞いあがれ!」も楽しみに見ています。パイロットを目指する女性の物語で、今は航空会社で訓練している姿が描かれています。

一際目を引くのが、険しい顔をした吉川晃司演じる大河内教官です。教官と聞いて風間杜夫(スチュワーデス物語)を思い出すのは私だけではないと思いますが、吉川晃司のそれは風間杜夫より遥かに無愛想で、見るからに怖いです。

とにかくこの大河内教官、まるで笑いません。そして生徒をほとんど褒めません。

しかし思うのです。だからこそ彼が褒める言葉には重みがあると。

経営の本、特にコーチングの本には「褒めて伸ばす」的なことは山ほど書かれています。しかし、必要もないのに褒める回数を増やすのはいかがなものでしょう?

スタッフは経営者が思うより遥かに敏感です。わざとらしく褒めても、「なんだよ、急にご機嫌取りかよ!」と冷めた目で見られるのがオチです。

名経営者と呼ばれた方は、なるほど褒め上手な方が多いですが、褒めてばかりだとは誰も書いていません。むしろ、「怖くて怖くて仕方なかった」「普段は優しいけど、仕事では鬼だった」と評される事が多いです。だからこそ、たまに褒められると嬉しいですし、深く印象に残るのだと思います。

「褒める」の安売りにはご注意です!