2025.01.07更新
税理士
DX化
こんにちは。
福岡・佐賀・長崎の税理士法人グループ アップパートナーズです。
近年、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に注目していますが、その具体的な方法に悩む声も少なくありません。そんな中、Microsoft社が提供するPower Automate for Desktop (以下PAD) が、手軽にDXを推進できるツールとして注目を集めています。
PADは、Windows10および Windows11ユーザーに無償で提供されている業務自動化ツールです。
(誰でもマウスの動きなどを覚えさせて反復作業を行えます。)
パソコンのデスクトップでの操作を自動化させる機能を持ち、Microsoft Office製品との連携も自由に行えます。
①反復作業の自動化
PADを使用することで、日々の繰り返し作業を自動化できます。
例:メールの添付ファイルの自動保存
Webサイトの定期チェックと更新通知
Word文書からExcelへのデータ自動転記
これらの自動化により、作業時間の短縮と人為的なミスの削減が可能になります。
②AIを活用した高度な業務処理
PADはAzure AIと連携したAI Builder機能を備えており、以下のような高度な処理が可能です。
例:OCRによる文字読み取りと自動データ入力
音声のテキスト化による会議録の自動生成
与信チェックの自動化
これらの機能を活用することで、従来は人手に頼っていた複雑な作業も効率化できます。
③業務プロセスのプロセス化と改善
PADに含まれるProcess Advisor機能を使用すると、業務プロセスのプロセス化が可能になります。
例:作業にかかる時間の認識
ボトルネックの特定
業務フローの改善点の発見
といったプロセスマイニングが簡単になります。
④定期的な自動実行の設定
PADの無償版では直接的な定期実行機能はありませんが、Windowsのタスクスケジューラーを使用することで、フローの自動定期実行が可能になります。
これにより、夜間や休日も含めた24時間365日の自動化が実現できます。
〈PAD導入のメリット〉
低コスト:Windows10/11ユーザーは無償で利用可能
導入の容易さ:専門的な知識がなくても直感的に操作可能
Office製品との高い親和性:あらゆる業務環境との統合が容易
段階的な自動化:小規模な業務から段階的に自動化を進められる
以上のように、その使いやすさと高機能から、DX推進の強力なツールになります。
特に、大規模なシステム改修が難しい中小企業にとって、PADを活用した段階的なDX推進は有効な戦略となります。
まずはPADを使った小規模な業務自動化から始め、徐々にその範囲を拡大していくことで、効果的かつ効率的なデジタル化を実現できます。これは競争力向上と働き方改革の両立に大きく貢献する可能性を秘めています。
Kenichi Tanaka
税理士法人アップパートナーズ
佐賀伊万里オフィス