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採用時には言いにくいことも伝えておく

2024.10.15更新

8月の末に大学時代の友人と北海道に行きました。
ちょうど迷走台風が来ており、飛行機の予約を6回取り直しました。台風の来る時間によっては東京に泊まらなくてはならない可能性もあったので、新幹線と東京のホテルも念のため予約しました。すると、その友人が「拓ちゃん、旅行代理店並みの手配力やわ!」との事。結果、欠航ギリギリの便で無事に行く事ができました。

税理士という職業は、対策を練る時に税務署に否認されるリスクを考えて、保険的な対策を何重にもかける事がよくあるので、思考がリスクありきになっているのかもしれませんね。

 
社員旅行の是非

先日、X(旧Twitter)で、ある会社の社員旅行が話題になってました。その会社は、スタッフが200名ほどいるのですが、「社員旅行に来ないような人は辞めてもらう。そもそもそんな人は採用しない」と社長がキッパリ発言したので、大炎上していました。
コメントを眺めていると、批判的なものは、

・令和の時代に昭和的で驚いた!
・コロナにかかったら責任とれるのか?
・俺ならこんな会社入らんわ!

肯定的なものは、

・今のコミュニケーションが希薄な時代にやるからこそ、価値がある。
・社員旅行に行くのが就職の前提条件なら行くのも仕事では?

といった具合でした。
皆さんはどう思われるでしょうか?
私はこの社長さんの考え方には基本的に賛成です。人手不足で採用対策を講じている会社が大幅に増え、弊社もその1つだと先月書きました。

しかしどんなに福利厚生を手厚くしても、企業文化に馴染まない人はどのみち辞めていきます。辞めるだけなら良いのですが、周りを引きずり込んだり、外に出ても毒を吐きまくる災厄のような人もまれにいます。
当該会社は不動産業だったのですが、「社員旅行にも付き合えない程度のコミュ力では当社には居場所がない」という事なのでしょうね。

ちなみにですが、ある医院が先日海外旅行に行きました。スタッフほぼ全員が参加し、ものすごく楽しかった!との事でした。帰って来てから、明らかにスタッフの働き方が違うそうです(笑)。

 
要らない人は結局要らない

500人以上スタッフがいるような会社なら、多様性も大事になってきます。このクラスになると組織がマンネリ化することが会社の命取りになるからです。

しかし、大半の中小企業にとって、1番大事なのは組織全体が同じ方向を向いていることです。社長が「新規先の営業開拓を強化したい」と言っているのに、営業に尻込みする社員が複数いたら、その分確実に利益が損なわれます。そんな状態で会社の業績が伸びるはずなどありません。

企業で一番害悪なのは、無能な人ではなく、優秀だが組織に反抗的な人だとよく言われます。経験則ですが、不幸にしてそのような人がいたら、どんなに個人の成績が良くてもやめてもらった方が長期的には良くなることが圧倒的に多いです。

 
採用時には言いにくいことも伝えておく

弊社の離職率は、私が入った当時は30%ぐらいありました。毎月のように歓送迎会が行われており、その費用も馬鹿にならない額でした。
今は8%なので、随分下がりました。働き方などいろいろ工夫もしていますが、コンサルから指摘され、面接時に我慢して欲しい事を伝えるようにしています。
例えば、毎日勉強会があって、毎月テストがあり、それによって評価される事を伝えています。残業も減らす努力はしていますが0では無いですし、確定申告の繁忙期は遅くまで残ることもあります。
それでもなお弊社に魅力を感じ、納得して入社してくれればと思います。

逆に、労使間でよくトラブルになるのは、「最初に聞いていた話と違う!」というものです。ですので、お互いにとって不幸な結果にならないよう、採用時には会社の良い所はもちろんですが、改善点や取り組んでいることもお伝えするようにしては、と思う次第です。

「地面師たち」に見るチームワーク

2024.10.01更新

「地面師たち」がNetflixで大人気となっています。
流行に疎い私も見てみました。

なるほど、食事中に見てはいけませんね…。
裏切りを許さないのは、現代の新撰組みたいな感じでしょうか。

しかし、やってる事は人としてあるまじき事ですが、ドラマの中の彼らのチームワークはなかなかのものです。

豊川悦司 社長
北村一輝 マーケティング部長
綾野剛 業務部長
ピエール瀧 法務部長 兼 広報
小池栄子 人事部長
染谷将太 開発部長

ってとこですかね。組織としてはとても理にかなってます。

組織を作る上で最もよくないのは、兼務が多いことでしょう。できるだけタスクは単純化し、エネルギーを分散させないことが、その人の能力を発揮することにつながります。

中小企業では、人的なリソースが少ないために役職を兼務させることが多いかと思いますが、できるだけ得意な分野に集中させてあげることで業績が上がることが多々あります。

そんな経営者目線でもう一度見てみると、また違った印象を受けるかもしれませんよ。