2023.09.01更新
20年前と違って、中小企業も売れる時代になりました。
が、巷で喧伝されるような高値での取引は稀で、役員報酬や営業利益の4〜5年分を先取りするくらいが相場でしょうか。
むしろ、デューデリ(企業調査)の結果、思っていたよりも安い値段でしか売れない…というパターンをよくみます。
企業の価値はおおざっぱに言えば
1 会社の時価純資産
2 未来に安定して稼げるであろう利益
で決まります。
このうち、1で減算されるケースがよくあります。
・建物の老朽化や補修費用
・土地の価値下落
・貸付金など回収可能性の低い資産
・粉飾により計上された架空資産
・未払いの残業代
などは確実に減算される項目です。
特に社長への長期の貸付金や粉飾経理はその企業というか、経営者への印象を悪くし、結果として成約率を下げる可能性があります。
そのため、会社を売却する可能性があるなら整理しておく事を強くお勧めします。
会社の貸借対照表を綺麗にするのは、ディスプレイにある商品を磨くのと一緒ですが、5年〜など長期間かかる事も多いですので、気にかけていただければと思います。
PROFILE
Takuma Suga
代表社員税理士
菅 拓摩
はじめまして 福岡から長崎までわりと広域に活動している税理士です。 社員300名いますが、経営者としても、税理士としても修行中です。