2024.09.17更新
今年もとても暑くて、数回ゴルフに行ったら、部活をしていた頃(野球部でした)に負けないくらい日焼けしました…。
子供の頃はお盆が明けたら少し涼しくなっていましたが、今年は最高気温38℃!!明らかに気候が変わりました。
数十年後には海の近くで気温が安定している沖縄が避暑地になるというのは本当かもしれませんね。
ホワイト化の功罪
変わったといえば、20年前にあれだけ余っていた人がいつのまにか不足状態となり、今や雇用確保は日本企業の最大の課題になっています。それに伴って、企業はワークライフバランスを大幅に見直し、福利厚生を手厚くする事で採用強化を行っています。
弊社ももちろん例外ではなく、5年ほど前から様々なことに取り組んでいます。
同業の他社がすぐには真似できないであろう事から優先して、矢継ぎ早にやりましたが、私が直接やった事は少なくて、採用担当の2人が色々リサーチしてどんどん進めていった感じです。結果としてホワイト企業の認定を受けることが出来、上記の制度も概ね定着し、採用も他の会計事務所に比べれば安定させる事が出来ています。
しかし、これらの施策はスタッフに歩み寄っているものが複数あり、要するに以前より緩く働く事も可能にしているわけです。なので、浮いた時間を活用して自律的に勉強しないと実力は上がりませんし、制度を悪用してサボれば、会社は勿論、長期的にはスタッフ本人も損をすることになります。
私は会社をダメにした二代目経営者をたくさん見てきましたが、筋肉と一緒で継続的に鍛えないと仕事に関する能力はあっという間に落ちます。
ですので、ホワイト化がスタッフの能力低下、会社の実力低下に繋がらないよう、
・実務テストの定期的な実施
・成果主義の徹底
は今後も変えないと宣言している次第です。
良い制度はみんなで育てる
さて、こうした新しい制度の導入時には、必ず抵抗する人が現れます。
・社風が変わるのではないか?
・制度を悪用する人が出るのではないか? といった具合です。
私は基本的に性善説で経営した方が自分が楽だと思っていますので、「まあ、とりあえずやってみよう。ダメなら変えればいい」と変化を受容する事を推奨しており、結果的に性悪説より上手くいくことの方が多いです。
例えば在宅勤務なども家でサボるスタッフが出るのでは?と危惧する向きがありましたが、運良く初期にあるスタッフのサボりが発覚して退職することになりました。
結果、「ルールは守らないといけない」「その気になればサボりの調査は可能なんだ…」と雰囲気が引き締まりました。
「良い制度はみんなで守り、育てる」という雰囲気作りが大事かなと思う次第です。
人は変化を嫌う生き物
最近読んだ「変化を嫌う人を動かす」という本にありましたが、「怠惰・暗い・無礼な人など、いわゆる腐ったりんごは組織の生産性を40%超落とす」のだそうです。
日本でも1980年ごろにテレビドラマで「腐ったみかん」が議論されたことがありましたね。
義務教育の学校と違い、企業において不要な人材は、一刻も早く辞めてもらうに限ります。
しかし、採用力が弱いと、辞めさせることを躊躇う場面も増えるかと思います。
企業を継続的に強くするためにも、
・採用力を強化する
・そのための改革、投資を行う
・良い制度はみんなで育てる
・自社にそぐわない人には辞めてもらう
良い循環を回したいものです。
PROFILE
Takuma Suga
代表社員税理士
菅 拓摩
はじめまして 福岡から長崎までわりと広域に活動している税理士です。 社員300名いますが、経営者としても、税理士としても修行中です。